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ドクターに聞く妊娠中絶の知識

妊娠中絶について知りたい

妊娠したのに様々な理由により出産できない場合、日本の法律では母体の健康を守る観点から、母体保護法の指定医師による妊娠中絶の手術を受けることが認められています。

当院では、妊娠初期(妊娠9週頃まで)のご相談をお受けしています。まず、十分な診察と説明を受けていただいた上で患者さまの希望をよく確認し、手術前の簡単な検査を行い、手術日を予約することとなります。手術同意書へのご本人とパートナーの男性のサインおよび捺印は必要です。手術に際しては、まず超音波検査により子宮の大きさ・位置を確認し、静脈注射による全身麻酔により痛みを感じないようにコントロールした上で、吸引法によって行われます。所要時間は15分程度です。術後は回復室で意識が充分に戻るまでの2〜3時間の療養をしていただいてから帰宅していただきます。術後の回復には個人差が見られますが、運動や入浴やセックスなどの禁止事項を除けば、翌日からほぼ普通の生活(たとえるなら生理の期間中のような感じ)に戻れる人も少なくありません。その後は、次回の生理が回復するまでの約1か月の間に、3〜4回の通院をしていただきます。出血や軽い痛みは、術後数日間から2週間続きます。手術の料金は保険診療の対象とはなりませんし、妊娠週数などの条件によって異なります。(手術は予約制で、前処置および麻酔と手術を含めて8〜9万円前後です。)

1回の妊娠中絶の手術を受けたことだけが原因で、その後に妊娠できなくなる可能性は高くはありませんが、女性の身体や心への負担を考えると安易に手術を受けることや何度も繰り返し受けることは避けなければなりません。また薬剤を使用した妊娠早期の中絶法は、安全性への配慮から日本では認可されていません。妊娠中絶を受ける前に、もう一度、妊娠継続することについて考えてみてください。

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